石油の潮目が供給過剰にかわった。

2015年8/14付日本経済新聞朝刊によれば、昨年末の原油安が財政を圧迫し、財政赤字に陥っていることに対応し、世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアがリーマンショックの前年の2007年(平成9年)以来8年ぶりに国債を発行することとなった、とのこと。同時に「イラン核問題の決着で、同国産原油も市場に復帰する見通しになった。」とも報じている。

原油大消費国である中国の経済は減速(またはバブル崩壊)し、アメリカが石油輸出国に回帰している状況も加わり、原油供給過剰?石油安の傾向がさらに強まる。サウジアラビアやUAEなど原油輸出国は、原油増産することとなる。ますます供給過剰となる。

いよいよもって、廃炉費用も含めると完全に割高な原発は早くやめるべきだ。

13年前の2002年(平成14年)までは原油価格はずっと30ドル/バーレル以下であった。現在は50ドル/バーレル前後(さらに40ドル近くになりそう)だから、この10年間の原油価格100ドル以上とかが高すぎた、とkabは思う。勿論、日本にとって原油安は百利ありだ。

中国・天津の爆発でさらに減速

中国の工業製品の出入口として最重要な天津で大爆発した。さらに中国経済は、減速するでしょう。
しかし、何故、消火のプロの消防士が100名近くもお亡くなりになったのでしょうか。8/18付日本経済新聞(夕刊)によれば、猛毒のシアン化ナトリウムなどに加えて、金属ナトリウムも保管してあり、消火の「水」によって大爆発した可能性ある、とのことです。

(注:Na+H2O→NaOH+H+高熱、そしてHが水素爆発する)

福井県敦賀にある原子炉の「高速増殖炉・もんじゅ」の冷却材は金属ナトリウムだから、ここが火災などになれば「水」で消火できない。早く廃炉にしてほしい、とkabは思います。

壮年・中年になってから本好きになりました。

Kabは小学校時代、勉強は授業中だけすればよい、その授業中にすべて覚えるものだ、と考えていて、そう実行した。毎日駆け回り、毎日野球をしていた。科学の本だけは読んだが、他は読まなかった。ただ、中学受験や中学校入学後は、「世の中には頭がいいやつがたくさんいる」と痛切に感じたので、家に帰っても勉強するようになった。それでも教科書以外、本は読まなかった。

不動産業界に入った23年前からは、税金、金融、法律の本は熱心に読むようになった。本好きになったのは壮年〜中年になってからだ。

現在は、月に2〜3冊読んでいる。乱読のたぐいだが、やはり石油会社エクソンで働いていたから、エネルギー関係の本が多い。

最近、次の本は、読んで面白かった、同時にとてもためになった。

 

(1)海賊とよばれた男(上)・(下) 百田 尚樹著 講談社

Kabは感動・感激し、何回も感涙した。

(2)日本はなぜ、「基地」と「原発」を止めれないのか 矢部 宏治著 集英社インターナショナル

3.11による福島原発事故の責任者はだれも罪に問われないのはなぜ?
沖縄の普天間基地のすぐ横を米軍機は低空飛行しないのはなぜか?
日米安保条約と日本国憲法とどちらが上位にあるのか?
を歴史的に解明している。

(3)核を求めた日本、被爆国の知られざる真実 「NHKスペシャル」取材班著 光文社

日本政府はなぜ、原発にこだわるのか、追及している。
そして、「核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持する」と、書かれている報告書『わが国の外交政策大綱』を見つけるのである。
取材は2011年3・11より以前になされたが、本が出版されたのは3.11の翌年の2012年1月であった。出版はどういう訳かNHK出版ではなく、光文社である。

kabは真実を求めてやまない。
真実「誠」を持っている人は、人間愛に溢れている。その方々はありがたくもずっと親友でいてくれている。

「海賊とよばれた男」(上)・(下)を読みました。

100%民族資本の石油会社である出光興産の創始者の出光佐三さんの一生を書いた本で、3年前に刊行されているのに、うかつにも今読みました。

Kabは石油メジャー「エクソン」(この本の中ではスタンダード石油)に、一生の因縁がある(詳しくは拙著「無駄な経験は何もない」をご参考下さい。)から、この(上)・(下)を一気に読んでしまいました。

特に、

  1. 1945年(昭和20年)第二次世界大戦直後、アジア各地で敗戦を迎えた社員約1千人を「ひとりの馘首もならん」と首切りをしなかったこと。
  2. 常に消費者と社員のことを第一に考え、石油業界のヤミカルテルに同調せず、石油メジャーの言いなりにならず、日本の石油販売の約15%のシェアに上昇させ、そして徳山、千葉、姫路に製油所を建設したこと。
  3. 1953年(昭和28年)イギリスから経済封鎖されていたイラン石油を自社のタンカー日章丸(1万9千トン)で日本に持ってきたこと。

は、感動・感激そして何回も感涙しながら読みました。

すさまじい妨害や困難があっても真正面からぶつかって、乗り越えていった出光佐三さんは、とてつもなく大きく、深く、高い人間愛を持っていたからに他ならないと思いました。

原油が60ドル/バーレルに下落は悪いことですか。

「原油続落、一時65ドル台」とマスコミで騒がれている今日この頃です。

原油下落は誰にとって、どのような問題なのでしょうか?

16年前の1998年、ドバイ原油は1バーレル(約159L)17.08ドルでした。

65ドルでもボロ儲けです。石油の99.6%を輸入している日本の我々には歓迎です。その分エネルギーコストが下がり、また石油化学製品を安く製造できる。そうなると日銀は、インフレ目標2%に到達難しいと言い出すようですが、原材料が安くなることを歓迎しない、とは本末転倒だね。

労働賃金を下げさせることを原因とするデフレのみを退治すればよいはずです。

原油安なのに、「インフレ目標2%」だけにこだわるのがおかしい。

1960年は1ドル/バーレル近くでした。

エクソン、モービルやシェルなどの国際石油資本(かつてkabはエクソンの子会社でサラリーマンをしていました)の所業により、1ドル/バーレルまで一方的に値下げさせられる等に危機感をもった石油産出国のイラク、イラン、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラがOPEC(石油輸出国機構)を設立した。

1974年に石油ショックが起き、原油は暴騰したが、それでも原油価格は2〜3ドルから10〜12ドルに上昇したに過ぎない。

価格というものは需給バランスで決定されると言うものの、どう考えても1978年のイラン戦争(別名イスラム革命)、1980年のイラク対イラン戦争の時に暴騰した30〜40ドルであれば原油産出国に十二分に利益をもたらすと思う。

1999年のアジア通貨危機の時の9ドル台にせよ、とは言わないが、60とか65ドルでも高すぎる。日銀も日本政府も、「異次元の金融緩和」を超える行き過ぎの金融緩和で極端な円安誘導をするより、原油価格等の原材料費を適切に安くさせることの方が、よっぽどアベノミクスの第三の矢(みつや)を成功に導きます。

「天安門」事件にならない解決を!!

香港で民主主義を訴える若者が中心に行動を起こしている。25年前の「天安門」事件のような悲劇で「終結」となるは二度とやめてほしい。

思い返すと1989年(平成元年)6月に「天安門事件」が起き、その直後に日本の不動産バブルがピークとなり、1992年にバブルは崩壊した。年表にすると以下のとおりです。

1968年(昭和43年)
鏑木、大学を卒業し、エッソ石油(エクソン)入社。
1972年(昭和47年)2月
ニクソン米国大統領が中国訪問し、米中国交正常化。
9月
田中角栄総理大臣が中国訪問し、日中国交回復。
1973年(昭和48年)
第四次中東戦争、第一次石油危機。以後石油支配管理権は、石油メジャーから原油産出国に移った。
1984年(昭和59年)
中英間で97年香港返還に最終合意
1985年(昭和60年)
プラザ合意=急激な円安ドル高(それでも240円→210円/ドル、1年後は150円/ドル)
1989年(平成元年)6月
中国・北京「天安門事件」
12月
日経平均株価 最高値38,915円87銭をピークに、以後暴落に転じた。
1990年(平成2年)4月
中国「基本法」制定し、「一国二制度」を香港に適用すると事実上決定。
(現在、香港の若者が言うには、この「一国二制度」が形骸化されている、とのこと。)
 日本不動産バブルのピーク。翌年から地価暴落。停滞の20年の始まり。
1992年(平成4年)1月
鄧小平・中国最高指揮者の「南巡講和」(いわゆる全国行脚)開始。
「計画と市場は全て経済的手段であり、社会主義と資本主義の質において違いはない」などと述べた。
1997年(平成9年)7月
香港が中国に返還される。

当時、日本の不動産バブルの原因は、1985年のプラザ合意をきっかけとする、日本国内需要拡大を促進するための日本の金融の過剰流動性と言われていた。要するに過度なインフレ経済であった。現在、その過剰流動性を上回る超金融緩和である。日銀総裁の言う「異次元の金融緩和」である。

それは「天安門事件」で、当時(今もだが)国際ビジネス拠点都市であり、国際金融センターの香港が中国に返還されると、「天安門」のように弾圧され、ビジネス拠点はなくなってしまう。そのビジネス拠点の移転先が、政治、治安も安定している日本(東京圏・関西圏・名古屋圏)になる、と大手都市銀行など金融のプロが予測したから、不動産バブルは起きた。中国が香港を当分「社会主義化しない」と打ち出すや、日本のバブルは崩壊した。

バブルは所詮バブル(泡)だから、いいことは何もない。そのもとである弾圧や戦争はさらによくない。やめて欲しい。

原発になぜこだわるのか???

Kabの昔からの?の一つです。自民党も、民主党の一部も、他の政党の一部も、何故原発にこだわるのか、疑問をKabは持っています。

原発、特に日本には、百害あって一利なし、と3.11が教えた!!

(1) 廃炉コストも含めると、どうあっても原発は火力発電よりも高コストになること。
(廃炉コストを計算に入れないから、「原発は火力発電より安い」と一部の人は言う。)
核のゴミを捨てるところがない。

(2) 過去、Kabが石油会社に入社した時など、石油は有限の資源と「埋蔵量はあと十数年」と言われ ましたが、その後何十年経つが枯渇していない。最近では、オイルシェール、メタンハイドレート、新規の天然ガスなど新しい石油資源が次々と開発されている。再生可能エネルギーが実用化しつつある。

(3) しかも、3.11を経験した私たちは、この日本がユーラシアプレート・北アメリカプレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートという四つのプレートの合流地点にあり、地震のルツボという事実を「イヤというほど」知らされました。

その結果、人間が制御できない大量の放射性物質が垂れ流され、まき散らされ、そのために今でも数十万人の人々が故郷に戻ることができないでいます。活断層はあちこちにあります。東京電力管内で、3.11後原発なくて、この2012年夏も、おそらく2013年冬も電力はまかなえます。

「NHKスペシャル」取材班が執筆した本

Kabは、「NHKスペシャル」取材班が執筆した「“核”を求めた日本:被爆国の知られざる事実」(初版2012年1月20日)の本を最近読みました。NHK出版というNHKの子会社があるのに、どういう訳か、この本の発行は、株式会社光文社です。

内容の詳細は、本をお読みいただければと思いますが、原発にこだわる本音は、「第二章◎日本は“核保有”を考えていた!」、「第四章『核の傘』にしがみつく日本」にある、とKabは思いました。

世界で唯一の被爆国であり、3.11を経験した日本!!

そうであるからこそ、日本の政治家は責任ある発言をしてもらいたい。

「核」は、α線(ヘリウム4原子核の粒子線)、
β線(電子、または陽電子の粒子線)、
γ線(透過性が高く、電荷を持たないので防護が極めて難しい)などの放射線を出し、

生物のDNAを傷つける(つまり生体を細胞や遺伝子レベルで傷つける)のであるから実用(つまり原発も原爆も)すべきではない、あり得るとしても研究のみにとどめるべきだと、Kabは思います。

「核を制御できる」と思い込むことは、地球の一員である人間として傲慢な考えと思います。高速増殖炉「もんじゅ」は冷媒に金属ナトリウムを使っているから、ナトリウムが漏れ、水と接触すると大火災になります。さらにさらに、絶対に止めて欲しい。